腕立て伏せ / push up

腕立て伏せとは、自重を使って主に胸、肩、上腕三頭筋を鍛える筋力トレーニングの一つだ。特別な器具を必要としないため、場所を選ばずに手軽に行えるのが大きな特徴と言える。


腕立て伏せの基本的なやり方

基本的なフォームは、まずうつ伏せになり、両手を肩幅よりやや広めに開いて床につける。指先は前方に向け、肘は軽く緩めておく。次に、つま先を立てて体を支え、頭からかかとまでが一直線になるように意識する。この姿勢が、スタートポジションだ。

そこから、ゆっくりと肘を曲げ、胸が床に触れるか触れないかぎりぎりのところまで体を下ろしていく。この際、体が弓なりになったり、お尻が突き上がったりしないよう、常に体を一直線に保つことが重要だ。胸が床に近づいたら、今度は腕の力で床を押し、スタートポジションまで体を持ち上げる。この一連の動作を繰り返すことで、筋肉に負荷をかけるわけだ。


バリエーションと効果

腕立て伏せには、手の幅を広げたり狭めたりする、片手で行う、足の位置を高くするなど、様々なバリエーションが存在する。これらのバリエーションを取り入れることで、鍛えられる筋肉への刺激を変えたり、トレーニングの強度を調整したりすることが可能だ。

このトレーニングは、胸筋の発達はもちろんのこと、肩や腕の筋肉、さらには体幹の安定性も高める効果がある。正しいフォームで行えば、全身の協調性やバランス能力も向上するだろう。手軽に始められるにもかかわらず、全身を総合的に鍛えられる非常に優れた自重トレーニングの一つと言える。

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